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《41》ビャッコ
改まった場では使わないにしても、今でも日常生活では使用するし、十分耳に馴染んでいるオラホのコトバがある。 この語は、代表的な一つだろう。 【ビャッコ】 …「ほんの少し」「ちょっと」の意味。 「あの試合なば、あどもうビャッコで、逆転できるがったなあ。」 (あの試合は、あともう少しで逆転することができたのにねえ) 「急いでこの菓子を作るがら、そごさ腰かげて、ビャッコ待ってでけれ。」 (急いでこの菓子を作るので、そこに腰をかけて少しだけ待っててください。) 『秋田のことば』の見出しは、 【ばっこ】 が太字になっている。つまり県全体では、そちらが使用人口が多いということか。 『秋田弁一語一会』(佐藤稔 秋田魁新報社)には「10」として項目だてされていて、そこには「 用いられるのは県南の横手・湯沢あたり 」と、限定的な発音の語であることがわかる。 それにしても「少し」や「ちょっと」を表す方言の多さには、改めて驚かされる。自分が使える語だけを拾ってみても、このぐらいある。 【サットガ】【タチット】【チョッコラ】【チョベット】【ペチット】 .
晴夫 沼澤
2025年11月24日読了時間: 1分


《40》シマグ&
方言全般でだんだんと使われなくなるのは、品詞でいうと名詞か形容詞か動詞か…研究者なら傾向はわかるのだろうが、私如きでは今のところ見当がつかない。 思いつきになるのは承知のうえで、少しばかり動詞を続けて取り上げるのも面白いと思った。 たまたま読んだ本から、次のコトバを見つけた。 【シマグ(シマク)】 …「つかむ。つかまえる。」の意味。 「あんまりキガニャクテ、ここなば危にゃがら、あのワラシどご、シマイデデけれ。」 (本当に言うことを聞かないので、ここだと危ないから、あの子を捕まえててください) 秋田弁と言われるいくつかがそうであるように、 古語「しまく」 (とりまく。まきつくの意)が残っている、もしくは訛ったと考えられる語だ。 ところで、この語をもとに出来たとばかり思っていたコトバがある。 【シマグタデナラネ】… 「しまつに負えない。どうしようもない」という意味。 「あの日のイベントなば、そごさ居だ若い人だちよ、騒いでシマグタデナラネけった」 (あの日のイベントでは、そこに居た若い人たちが、騒いで始末に負えなかったよ)
晴夫 沼澤
2025年11月6日読了時間: 2分


昔話14「ねこの恩返し」
「羽後の昔話」も いよいよ最終話 となりました。 いろいろな動物が登場する民話や伝説の世界で、猫の話も当然ありますが、数は少ないように思います。 この冊子に収められているのも、この一つだけでした。 語りはこのように切りだされます。 町に近い所の村で、ある古しいお寺があったども貧乏な寺で、おっさんど、とら猫しか居ねがったど。 だれも法事も葬式も頼みにくる人居ねえで、売るにええ物皆売って、売る物も無くて、まんまんも食うごどでぎね有様になってしまったど。 それで猫のとらどご呼んで 「とらとら お前も知っての通り、小さい時からひとつに暮らして居だども、こうゆう貧乏だがらお前にまんまも食わせられねなで、お前どごさでも行って、まんま食わせでもらえる所さ行って暮らせでゃな」て、とらさ言ったば、 「おら、おっさんどごがら絶対離れねえ。おっさんなんぼそったごど言ったって、こうして大きぐなったな おっさんのおかげだ。おらおっさんの所からなば、絶対離れねえおら」 なんぼしたて、えぐって言わねすど。 そうしているうちに、そごのお寺の前をどこかの立派な家の
晴夫 沼澤
2025年10月20日読了時間: 2分


「羽後の子ども」第46集より
「羽後の子ども」第46集(2015年度)から、小学1年生と中学3年生の詩を紹介します。 言うまでもなく、複数の小学校・中学校の閉校があった年度です。 この地域文集の休刊 もそれがきっかけとなったことは確かです。 しかし、子どもたちはその年も変わらず元気で、その子なり...
晴夫 沼澤
2025年10月10日読了時間: 2分


昔話13「物売り」
「羽後の昔話」は、 第13話 となりました。 全14話が収められているなかで、一番短い話で1ページ半しかありません。 ですから、今回は最初から最後まで載せてみます。 話の内容はしごく簡単で、いったい何が言いたいのと思ってしまうほどですが…。 ...
晴夫 沼澤
2025年10月6日読了時間: 2分


《39》タウェネァ
ようやくドジャースが地区優勝した。(2025シーズン) 同様の方も多いだろうが、「大谷」中心にテレビ中継を視聴している。 今年の試合のなかでとりわけ印象深いのは、今月、山本由伸が登板してノーヒットノーランを逃し、はてにはリリーフ陣が総崩れで逆転された時だ。...
晴夫 沼澤
2025年9月29日読了時間: 2分


「羽後の子ども」第45集より
残りわずかとなってきました。 「羽後の子ども」 第45集(2014年度) より、小学生の詩2編を紹介します。 この2014年度は、消費税8%の引き上げから始まりました。 学校統合への準備が本格的に進められた年でもあります。 ...
晴夫 沼澤
2025年9月25日読了時間: 2分


《38》シコタマ&
時流は極端な言動を求めなくなった。 それはいいことも悪いことも同様だ。 過度なことを言い散らかす人も、仕事や教育の場でも、地域社会でも、例えばコンプライアンスなどと言われて、姿を消しつつある。 それに伴って、オラホでもこんなコトバを使うことがめっきり減った。 ...
晴夫 沼澤
2025年9月17日読了時間: 1分


昔話12「化物退治」
「羽後の昔話」は、 第12話 です。 非常にオーソドックスな題名ですが、昔語り風に発音すれば「 バゲオノタイジ 」となることでしょう。 お話は「泊まる所を探している村を通りかかった者が、化け物が住みつく荒れ寺などに行って退治し、そこに住むようになる。めでたしめでたし...
晴夫 沼澤
2025年9月11日読了時間: 2分


「羽後の子ども」第44集より
「羽後の子ども」第44集(2013年度)より、小学生・中学生各一編を紹介します。 2013年度。あの大震災から3年目、TVでは「あまちゃん」が放送され、プロ野球の東北楽天が優勝した年でもありました。 その年度町広報のPDF版はここからご覧になれます。 ...
晴夫 沼澤
2025年9月8日読了時間: 2分


《37》オベダフリ
若い人にもまだまだ十分通用する方言は、結構ある。 昨日のNHK地方局の夕方ニュース番組、 「秋田弁で川柳」コーナー で取り上げられたコトバもそうだろうと思った。 【オベダフリ】 …「知ったふり・知ったかぶり」を意味する。 ...
晴夫 沼澤
2025年9月5日読了時間: 2分


「羽後の子ども」第43集より
「羽後の子ども」第43集(2012年度)より、小学生と中学生の詩を一編ずつ紹介します。 この年度に入る前も、年を越した冬も豪雪でした。春には暴風による被害などもあり、防災意識が強調された頃でした。 震災のがれき受け入れも始めた年です。...
晴夫 沼澤
2025年9月3日読了時間: 2分


《36》サラウ
八月最終日曜は、我が町ではどの地区でも「住民運動会」が賑やかに開催されていた。しかし、コロナ禍を経ていくつかの地区では中止・変更が余儀なくされている。 そんななかでも再開・継続している地区もあり、住民のコミュニケーションが盛大に図られていると思う。 ...
晴夫 沼澤
2025年8月31日読了時間: 1分


《35》タネル
以前のように大家族で祖父母から孫までが同居していた時代は、テレビなどの影響があっても日常語はオラホのコトバがずいぶん家中に響き合っていたはずだ。 若い人たちの核家族ではもちろん、高齢者の二人暮らしなどであれば会話頻度が少ないし、 日常語として消えゆく方言 は多いだろう。...
晴夫 沼澤
2025年8月27日読了時間: 2分


《34》ウダデ、もう一度
一昨年(2023)以上に厳しい暑さが続く。 人と会った時は、いつも以上に天候・気温が話題になるだろう。 そういう場合は、 【ヌグェ】(温い) に続いて、形容詞として 【ヨイデネ】(容易でない) や 【ユルグネ】(緩くない) などが使われているのではないか。 しかし ...
晴夫 沼澤
2025年8月25日読了時間: 1分


「羽後の子ども」第42集より
「羽後の子ども」第42集(2011年度)より小学生の2作品を紹介します。 なんといっても年度直前の3月11日の東日本大震災のことを、いろいろと引きずった一年だったと思います。余震もありましたし、延期になった行事等も少なくありませんでした。...
晴夫 沼澤
2025年8月22日読了時間: 2分


《33》ソラネ
一般的な語と訛りがくっついているために、なんとなく秋田弁のように捉えてしまうことは、調べてみると結構多いかもしれない。 例えば、オラホでよく使う(使う者は頻繁に使うはず程度の意味)コトバに、これがある。 【ソラネ】...
晴夫 沼澤
2025年8月19日読了時間: 1分


特別編☆「踊り」が始まる
今日8月16日から三日間、町内を賑わす踊りの輪が作られます。 そこで特別編として 「西馬音内盆踊り」 に関わる作品を紹介しましょう。 実は「羽後の子ども」には、盆踊りを題材とした詩はあまり多くありません。作文は結構目立ちますが、詩にするとなるとハードルが高いのかも知...
晴夫 沼澤
2025年8月16日読了時間: 2分


《32》ガ・ド・ハ
助詞として使うオラホのコトバ はふだん意識していないが、秋田弁として考えれば、かなり大きな存在だ。 この使い方によって、ネイティブかそうでないか(笑)を分けるポイントが見えてくることもある。 オラホで頻度の高い、まずは三つの語を取り上げてみよう。 【ガ】...
晴夫 沼澤
2025年8月14日読了時間: 1分


「羽後の子ども」第41集より
「羽後の子ども」第41集(2010年度)より小学生、中学生それぞれ1篇ずつ紹介します。 2010年はバスの仙道線が廃止になったり、明通幼稚園が閉じたり、人口減少による影響が顕著になってきた年でした。 この年の秋には、美里音ができました。...
晴夫 沼澤
2025年8月13日読了時間: 2分
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