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「羽後の子ども」第28集より

  • 執筆者の写真: 晴夫 沼澤
    晴夫 沼澤
  • 5月15日
  • 読了時間: 2分

「羽後の子ども」第28集(1997年度)より


 この年度の主な出来事は、町広報ピックアップをご覧ください。

 

 それ以外のことでは、9月に五輪坂スポーツガーデンが完成しました。


 11月には西馬音内地区に大型ショッピングセンター進出し、国道398号線の姿が大きく変わりました。


 大晦日の夜、町出身歌手の岩本公水さんがNHK紅白歌合戦出場したのもこの年でした。

 




  しんまい             

           元西小1年

 



いすにすわったら、

白いゆげ。

ぼく、

うらしまたろうになっちゃった。

 

おちゃわんもったら、

きらきらひかるおほしさま。

 

いろは、

まっ白。

青い空にうかぶ

くじらぐもみたい。

 

はしでつまんだら、

びっくり。ほんとの

おほしさま。

 

口まできたら、

あまいにおい。

ケーキのきょうだいかな。

 

早くたべたよ、

もぐもぐもぐ。

おかわりしたよ、

むしゃむしゃむしゃ。

 

あー、

おなかいっぱい

たべすぎちゃったよう。

 

               

◆笑顔が見える。家族の顔が見える。「新米」という、一年の農家の働きの結晶がそこにあって、きらきら光っている。食べることは生きること。その意味が伝わってくるようだ。


 



 

  みかんまき 

           西馬音内小5年

 

屋根からみかんとおかしがとんでくる

人の頭をこしてとんでくる

そのみかんとおかしをめがけて

人がとぶ

頭や足の間をみかんとおかしがとぶ

ぼくはジャンプをしてナイスキャッチ

みかんがおもしろがってとびはねる

じいさんばあさんもとびはねる

赤ちゃんもせなかではねる

雪までもみかんとおかしを見ながらまってる

犬もねこもいたらとぶだろう

店の人たちも屋根の上で

右に行ったり左に行ったりして

とんでるみたいだ

投げられたみかんはおもしろがってわれちゃった

小さなおかしは雪でけしょうして落ちてきた

楽しいなあ

みかんまきは

大さわぎ

 

 

◆みかんまきの夜は、心が浮き立って、まく者も拾う者も、そしてまかれるみかんでさえ、とんだりはねたりしているように見える。寒い時期の小正月行事、その熱いエネルギーは、雪をとかすいきおいがある。

 
 
 

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