特別編☆「踊り」が始まる
- 晴夫 沼澤
- 1 時間前
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今日8月16日から三日間、町内を賑わす踊りの輪が作られます。
そこで特別編として「西馬音内盆踊り」に関わる作品を紹介しましょう。
実は「羽後の子ども」には、盆踊りを題材とした詩はあまり多くありません。作文は結構目立ちますが、詩にするとなるとハードルが高いのかも知りません。
そんな事情もあり、今回は郡市文集から一作品、「羽後の子ども」より一作品という形にしてみました。
どちらも「太鼓」が取り上げられています。
~「かっち道」第37号(2001年刊)より~
やぐらの太鼓
羽後中1年生
やぐらの太鼓は
日本一
その音、迫力に
みんなが引きよせられる
やぐらに登り
太鼓の前に立つ
太鼓は正直者
太鼓を打つ者の心を映し出す
だから
太鼓を打つ者は
いつも真剣勝負
全身に力をこめる
バチをもつ手に力をこめる
魂に力をこめる
太鼓がふんばる
太鼓がうなる
太鼓がほえる
湧きあがる拍手の嵐
おわりのないアンコールの声
僕は今、太鼓と一緒になる

~羽後の子ども」第36集(2005年度)より~
盆踊り
三輪中2年生
ドンという太鼓の音
頭にも体にも響いてくる音
寄せ太鼓のメロディーが
いつまでも いつまでも 胸に残る
篠笛が加わり
どんどん どんどん 迫力が増してくる
祭りの場にいるように
心が躍る
初めて太鼓に触れたのは七月
こんな楽器は知らなかった
木琴やトランペットとは違う音の広がり
太鼓の音が 頭から離れない
浴衣を着て会場へ向かう
盆踊り本番
いよいよやるんだ
躍る気持ちでやぐらに上がる
保存会の方の演奏
自分とは全然違う音
大きな動きで太鼓をたたいている
かっこいい すごい
自分も太鼓に向かう
無我夢中で太鼓をたたく
何かが違う
やっぱり違う
悔しかった
近づきたい
近づきたい
だから 明日も
★「踊り」そのものをテーマにした作品は郡市文集「かっち道」に多くあることを添えておきます。これは、図書館等にも保存されています。
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