昭和34年の広報うごは、誌面の見やすさが一段とアップしました。
その一つは「写真」が多く取り上げられてきたことです。
「写真ニュース」というコーナーで、複数のトピックが取り上げられています。
5月(26号)では、「朝市」「学校の運動会」「上郡の簡易水道」「羽後高校の庭園」「参院選不在者投票」が載せられていました。
また、行政・財政などに関わる表やグラフもぐっと見やすくなりました。印刷技術の発達もあったからでしょう。
親しみやすさをねらったのでしょう。また当時流行っていたということもあるでしょうか、日常生活に関する四コマ漫画なども登場しました。
この漫画のテーマも健康ですが、当時の広報に占める「保健」的な記事の割合はずいぶんと大きいと言えます。
様々なインフラ整備はまだまだの時代であり、苦労して文化的な生活への階段を上っていた頃でしょうか。
7月(28号)の第2面の見出しが、それを物語ります。
思い出してみると、1990年頃でしたか「41歳寿命説」がある学者によって言いだされたことがあります。その対象となるのは、ちょうどこの昭和34年以降に生まれた方々だったように覚えています。
高度成長期に入った国の危うさが、そうした不安・危機をもたらしたかもしれません。
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