《55》ジンジョ
- 晴夫 沼澤
- 2月6日
- 読了時間: 2分
調べてみると、古語由来の方言は結構あるものだ。職についた頃に知った「ケナリ」もその一つであることを知った時は驚いた。
東北や秋田に限らず、全国各地でそんな語があるのだろう。
失われつつある、オラホのコトバのなかに、そうした歴史を見つけると嬉しくなる。
そういう時は大いに語っていきたいものだ。
もっとも、発音の違いで、全く別の意味にとられることもあるので、ご用心ご用心。
【ジンジョ】…「きっと、必ず」の意味。
「あこでムゴの父さんど立ち話してだあの男、ジンジョ、このミャここアダリで、オガシゲなモノウリしで歩ってだヤヅだど。気つけねばな。」
(あそこで向かいの家の父さんと立ち話をしていたあの男は、きっとこの前この辺で、変な物を売りに歩いていた奴だよ。気をつけないとね。)

【ジンジョ】は「じじょう」(治定)が訛ったものとされる。
治定とは、古語だと「ぢぢゃう」で、「定まること。決定。必定」のことで「必ず、きっと」という意味を持つ。
『秋田のことば』(無明舎刊)には、「じんじょ」と表記されて見出しになっている方言が、他にもある。
一つは「正直」を指す。「尋常」が基になっているらしい。
もう一つは「地蔵」。これは訛りだろう。
さらに「人形」もある。これは「地蔵」から来ているという説がある。
【ジンジョダ】 は「おとなしい」を指すとある。
「尋常だ」から「普通だ、並み」そして「目立たず品格がよい」と用いられたとある。
しかし、私個人は知らなかったし、使ったこともない。






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