昔話2「おしょうさんと小僧さん」
- 晴夫 沼澤
- 2 日前
- 読了時間: 2分
続けて第2編目を紹介します。

昔居であったど、ある山の中にお寺あったけど。おっさんど小僧さんどえで、おっさんずおの ねちこびで、どごの法事さえつて、まんじゅうもらっても、色々おかしもらって来たたって、小僧たちさなば、なえも(何も) か(食)せねで、自分一人で食ってしまうけど。
寺さ、チンネンどトンネンっていう小僧えで、小僧だぢさなば、ひとつも食わせねで、おっさんずおの「わらしずおの 早ぐ寝ねばね、あした起ぎで、本堂掃除しねばね。早く寝れ」って自分ばり あまえこ(甘酒)かげで飲んで、餅あぶって食って、えっちもそういうなだわげよ・・・・・
と始まる「おしょうさんと小僧さん」は、こうした昔話の一つの典型のように思います。
二人の小僧が自分の名前を変えたいと和尚に申し出る作戦から始まり、その日常をかえていくというオチになります。
二人が申し出た名前は、トンネンが「エーカン」、チンネンが「プップ―」なのですが、そこから、だいたいの様子や結末が想像できる方は、昔話通かもしれません。
それにしても、昔から和尚さんというのは、「悪役」にされますね。こういう話が多いのは、昔の人たちの暮らしで似たような出来事が多かったからでしょうか。
そういえば「●●坊主」などと品のない言葉は、ずいぶんと一般的でした。(今はあまりいう人はいないはずですと、念のため)
ぜひ、そんな世界に触れてみてください。
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