《32》ガ・ド・ハ
- 晴夫 沼澤
- 2 日前
- 読了時間: 1分
助詞として使うオラホのコトバはふだん意識していないが、秋田弁として考えれば、かなり大きな存在だ。
この使い方によって、ネイティブかそうでないか(笑)を分けるポイントが見えてくることもある。
オラホで頻度の高い、まずは三つの語を取り上げてみよう。
【ガ】…「か」主に疑問、不確実等を意味する助詞
【ド】…「ぞ」主に断定、強調等を意味する助詞
【ハ】…「わ」「ね」「よ」等で詠嘆や軽い主張、呼びかけ等意味する。
「この字書いだな、オメだったガ。」
(この字をかいたのは、貴方だったのか)
「盆踊りの衣装だば、おらの家さもあるド。」
(盆踊りの衣装なら、俺の家にもあるぞ)
「あど用事終わったなで、わたしだち、行ぐハ。」
(もう用事は済んだので、私たちは行きますよ)

年配者ほど、こうした使い方は自然になっているはずで、本当に日常的によく使っていると思う。
「まだ大っきい声出して、ゴシャイで来たなガ。止めれハ、なんぼ言ったたで、あのワラシたぢなば、きかねド。」
(また大声出して、叱ってきたのか。止めなさいよ、いくら言ってもあの子どもたちは、言うことはきかないぞ。)
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