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昔話1「小僧の初夢」

  • 執筆者の写真: 晴夫 沼澤
    晴夫 沼澤
  • 4月10日
  • 読了時間: 2分

 いよいよ「羽後町の昔話」に入ります。

 冊子掲載の順に紹介していきましょう。

 最初に、書き出しの部分をそのまま引用し、その後に概要と個人的にくすぐられたポイントをちょっとだけ書く形式にします。



 

 正月二日の晩、ええ初夢みるどて、歌書えだな まくらの下さ入れで寝れば ええ初夢見るど。

「なかきよの とおのねふりの みなめざめ なみのりふねの おとのよきかな」って書えだなだ。

 前から読んでも、後から読んでも、そうじ(同じ)なべ。

 昔、あるお寺さ小僧だ居で、一番目をチリン、二番目をホコリン、ちいさい小僧をモッコーソーっていうなだど。


 と始まる「小僧の初夢」は、和尚に夢を他人に教えては駄目と言われたのに、和尚が面白がって聞きたくなり、どうしても教えなかった三番目のモッコーソーの話です。


 怒った和尚がモッコーソーを箱に入れて流してしまい…、そこから始まる一種の「冒険物語」のような筋になっています。

 「鬼が島」に着いたモッコーソーが、機知を働かせて「宝物」を手に入れ、その後にたどり着く長者の家には、死んでしまった娘がいて…と展開していきます。


 面白いのは「宝物」の中味で、なるほどと感心しました。読んだ者みんながきっと欲しくなるような、羨ましいモノです。それは…。


 ぜひ、手にとって読んでみてください。

 
 
 

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