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「羽後町の伝説」を読む(その10)

執筆者の写真: 晴夫 沼澤晴夫 沼澤

 「羽後の伝説」第10回目も、続けて仙道地区が取り上げられています。


 「 鯉の版木(はんぎ)」という話です。

 

  ダイジェストにしてみました。

 

 旅の修験僧(しゅげんそう)が、日が暮れたので村人に泊めてくれるお寺はないかとたずねた。

 村人が、寺はあるが化け物が出て止まった者を食うというので荒寺になっていると答えると、僧は「私の修行のためにはかえって結構」といって、案内してもらった。

 夜半になると、やはり怪しい物が出てきて僧にいどみかかろうとしたが、僧は大声で一喝し、問答を始めた。

 どんな問題でも僧はただちに答え、怪物を問い詰めていく。

 怪物はついに問答に負け、死んでしまった。その正体は二丈(約6メートル)もある大きな鯉だった、

 翌朝、僧は村人たちを集め、化け物を板木にするように言って立ち去った。村人たちは鯉を板木に刻み、寺の入り口につるして、出入りのたびにいつも打ちたたいたという。

 

 

 怪物・化物の正体が「鯉」であるというのも、何かのいわれがあるのでしょうか。




 今も地区にある地蔵院に吊るされているというその板木、ぜひ叩いてみたいものですね。

 

 

 
 
 

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