「羽後の子ども」第34集より
- 晴夫 沼澤
- 6月30日
- 読了時間: 2分
「羽後の子ども」第34集(2003年度)より紹介します。
羽後病院が自治体優良病院として全国表彰され、西馬音内盆踊保存会「サントリー地域文化賞」受賞した年です。
松倉ダムが全面改修工事完成。北沢農道も23年の工事期間を経て完成、全線開通しました。
その年度町広報のPDF版はここからご覧になれます。
雪がふってきた
上到米小2年
やわらかくて
ひやっとして
ぼくがまっていた雪
とうとうふってきた
小さな小さな雪
風にふかれてとんでいく
どこまでいくのかな
また空にむかってのぼるのかな
ぼくも雪にのっていきたいな
みなせのばあちゃんの家まで
弟たちもつれて
ついたら 雪のプールにとびこむんだ
きっとふわふわのプールだよ
白いひげのおじいさんになっちゃうね
雪がっせんもしよう
雪だるまもつくろう
すべり台もつくっちゃおう
大きなかまくらもできるぞ
ふれふれ 雪
もっともっとつもれ
ぼくをのせて
とんでいくくらい
ふりつもれ
◆待っていた雪が降ってきた日。空気の冷たさとは反対に、心の中は熱くなっている。絶好の遊び道具となる白い雪との再会の喜び。その熱い気持ちは「雪のプール」でも静まらない。

僕って何
三輪中1年
僕って何
僕って何
僕の心がバクハツした後
じーっとしていると
もう一人の僕は遠いところへいってしまい
僕は悲しいところに飛んでいってしまいそうになる
僕ってこわい?
僕ってやさしい?
僕の心の道には
いつもいつも
ジャマな何かがある
それはカタクテ
ツメタイモノ
心の道を通ろうとすると
「コレ」
のせいで僕の全ては通れない
どうすれば「コレ」がなくなるのか?
わからない
「コレ」が無くなれば
僕の心の道は通れるのに・・・
「コレ」が無くなれば
僕が道から出られるのに・・・
でも通れない
出られない
ダカラ
僕って何?
◆親や周りの大人に手を引かれているうちは見えない「心の道」。見え始めると、そこにはいくつもの「コレ」の姿が…。「ジャマ」者との対峙は続いていく。はっきりしていることは、その過程の中でこそ「僕」は学ぶということ。
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