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《58》アエタァ

  • 執筆者の写真: 晴夫 沼澤
    晴夫 沼澤
  • 4月26日
  • 読了時間: 2分

 感動詞・間投詞は、言うなれば瞬間的な心の表現だろうから、一番身体感覚に近い言語かもしれない。もちろんそういう語であっても、地域によって違いがある。

 コトバが最初は音によって認識され、理解され、伝達されていくという根本のところを考えさせる。


 あまり誉められた語ではないが、土着的なにおいのするオラホのコトバの一つがこれである。

 

【アエタァ】…直接的には「おおうっ」や「あらぁまあ」という感動詞。実際は「なんてことを!」や「やっちまったなあ!」等を意味して、他人の失態・失敗を囃し立てるときに使う。

 

「アエタァ、シタゴトやらがして、なんとして言いわげするなよ。隣の爺様なば、なんぼがゴシャグだがわがらねど。」

(あらまぁ、そんなことをしてしまって、どうやって言い訳するのか。隣のお爺さんなんてどれほど怒ることか、想像できないくらいだよ)

 

 

 この発音は、かなり地域限定的なオラホのコトバらしい。


 同義の【はえたー】が『秋田のことば』(無明舎刊)の見出しとして載っている。「は」と「あ」なのでかなり近いと言えるだろう。

 

 類似例として【あんえ】【あっしゃ】【おっしょ】【おっちゅ】が見出しになって湯沢市雄勝郡も範囲になっているようだが、個人的には使わない。

 用例にあった【あえやー】はわかる。主に女子語と言っていいだろう。

 

 それにしてもこの【アエタァ】は、以下のような感じで続くのがほとんどだったと思い出す。

 

「アエタァ、オラ知らね、先生さ言ってけろ」

 

 昭和を過ごしたガキ共、つまり自分たちは、本当にどれほどの失敗、失態をやらかしたのかなと思う。

 
 
 

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