《57》デンデデグ
- 晴夫 沼澤
- 4月21日
- 読了時間: 2分
先日、テレビのバラエティ番組で取り上げられた「きゃどぽんぽんじぃ」は、その意味もさることながら、発音の面白さも強く感じるオラホのコトバである。
個人の感覚に左右されるとはいえ、そんなふうに口に出して楽しめる語はやはり貴重だし、何かの形で残しておきたいと考える。
このコトバも、使用される範囲はかなり局所的らしいが、非常に味わいのある音が並んで、口に出してみると気分が高まる(笑)
【デンデデグ】…「全部。すべて。残らず」を意味する。
こんなふうに使われる。
「あのワラシなば、なんぼが腹へってだだが、皿さいっぺ盛ってだ菓子、デンデデク食ってしまったおだ。」
(あの子ったら、どれだけお腹がすいていたのか、皿にいっぱいあったお菓子を、全部たいらげてしまったよ。)

勝手な解釈をすれば、「でんで(ん)」とは「田田」のことで、それは「この田あの田(多くの田)」を意味し、転じて「物の連なるさま」を表わしているので、そこからの訛りではないだろうか。
この語は『秋田のことば』(無明舎刊)の見出しにもないし、類似例の中にも語としては出てこない。
同様な意味として見出しにある語が多く、県内ではバラついているのだろう。
【がらっと】【しっぺかっぺ】【してこて】【じょくっと】
【ぐりっと】【しっぺり】【しぺっと】【げろっと】
【けろっと】【でっくり】【べろっと】【べろり】
このあたりの語は、正直使った記憶がない。
しかし、以下の語は覚えているし、使ったこともある。
【でろっと】【でらっと】【でらり】
これらも「で」の濁音が特徴といえる。なんとなくもたつくイメージもあるが、【デンデデグ】も含めて、強さや速さも感じさせるような使い方ができるなあと、何度も口にしたくなる。



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