《52》コシャグマゲル
- 晴夫 沼澤
- 1月24日
- 読了時間: 2分
生活の変化によって、人の行動に対する評価が変わるのは当たり前だ。
食生活が分かりやすいかもしれない。
昭和の時代にはあまり見られなかった、贅沢といってよいか、風変わりといってよいか、そんな食べ方などがテレビやネットにもそして日常にもあふれている。
そんな風景を見たら、どんな言葉で評価するのだろうか。
オラホのコトバでは、この語もその一つになるのではないか。
【コシャグマゲル】…「小癪なことをする、または言う。小生意気、こざかしい、知ったかぶりな様子」を表している。

「見れ。隣の爺様さ、ゴミの出し方ワリどて、オッキタ声で文句言ってるど。あのワラシなば、ほんとえコシャクマゲデ、タマゲタおだな。」
(見なさい。お隣のお爺さんにゴミの出し方が悪いと、大声で注意しているよ。あの子は、本当に小生意気で驚いてしまうよ。)
「小癪」という共通語はあり、意味は通じる。
しかし今は時代劇などで「小癪な奴め!!」という台詞ぐらいしか使われない気がする。
【コシャグマゲル】もだんだんと使われなくなってきている。これは、何をしてもそんなふうに見られることが少なくなったということだろうか。
家庭生活はもちろん、団体生活などにおいても規律が緩くなったり、規範が変わったりで、多様さが認められてきたことか。
『秋田のことば』(無明舎刊)にも見出し語として載っている。そしてほとんど同義な語として【こしゃぐたげる】もある。用例は、わが地元であった。
「ひとさ こしゃぐたげる」(人にこしゃくなことをする。)羽後町
マゲル、タゲル…そんな人も少なくなっているということだろう。






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