《50》ギッチョゲ
- 晴夫 沼澤
- 1月14日
- 読了時間: 2分
人口が減少したからか、人付き合いが減ったからか、はたまた社会全体の風潮と言えばいいのか、他人を形容する言葉が少なくなった気がする。
個性的と呼べる人物はネットやテレビでは見るが、身の周りには居なくなったのか。それとも、他者への評価的な語を発することをためらうようになったのか。
そんな時、ふと思い出す…この語もオラホのコトバだ。
【ギッチョゲ】…「言うことをきかない。意地っ張り。偏屈」などの意味で使われる。
「ンダンダ。あの村長なば、あまりギッチョッゲで、今なばなえゆったて同じ。その問題だば、しばらぐ見でだほ ええよ」
(そうだよ。あの村長は、あんまりに頑固で、今だと何を言っても同じだ。その問題はしばらく傍観していた方がいいよ。)

『秋田のことば』(無明舎出版)を開くと、見出し語としては【ぎっちこぐ】(言うことをきかない。妥協しない)が載っている。そういう言い方はオラホではしない。
例として載っている「ぎっちょぎゃ」(大曲市)「ぎっちょげぁ」(大森町)が該当するだろう。
さて、その周辺のページは、動詞③として「言語活動・授受・創造・その他の人間活動」の語が掲載されている。
心なしか「雄」(湯沢雄勝郡)の例が少ない気がする。県南の中でも大人しい、消極的と言われる地域の特性が出ているのかもしれない。
オラホのコトバで言えば【ヒトゴビ】(人見知り)であったり【ヒトッコエ】(お人よし)であったりする人が、いまだに多いと言っていいのかな。



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