《42》カンジョワリ&
- 晴夫 沼澤
- 12月2日
- 読了時間: 1分
秋田県出身のTV等で露出が多い芸能人は、由利出身が目立つからだろうか、【ショシ】=「恥ずかしい」が秋田方言としてよく登場するが、全県くまなくこの語を使っているわけではない。
オラホで「恥ずかしい」と言えば、この語がまず思い浮かぶ。
【カンジョワリ】…「恥ずかしい」「きまりが悪い」の意味。
「勘定が悪い」から来ていると考えられる。
この場合の「勘定」とは、「事態の予測、考慮」だろう。それらがうまく行かないので気持がざわつくということか。
「アタエ大っき舞台の上で、何も喋れなぐなってしまって、本当え、カンジョワリっけたあ」
(あんなに大きな舞台の上で、何にも喋ることができなくなってしまって、本当に恥ずかしかったなあ)

似たようなニュアンスを持つ語として
【ワリ】【ヒトメワリ】【サダケニャ】などがある。
【ワリ】は「悪い」の訛りだろうし、様々な恥ずかしい場面だけでなく、「申し訳なく思う」場面でも使われるので、幅が広い。現在でも日常的に残っている。
【ヒトメワリ】【サダケニャ】は「人目」や「定め」が関係するように思われ、そういったことを気にする心持ちと結びつく。






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