《38》シコタマ&
- 晴夫 沼澤
- 9月17日
- 読了時間: 1分
時流は極端な言動を求めなくなった。
それはいいことも悪いことも同様だ。
過度なことを言い散らかす人も、仕事や教育の場でも、地域社会でも、例えばコンプライアンスなどと言われて、姿を消しつつある。
それに伴って、オラホでもこんなコトバを使うことがめっきり減った。
【シコタマ】…「たくさん、たいそう」という意味。
「非常にきびしい」というニュアンスを含んでいることが多い。
こんなふうな言い方をする。
「あの先生がてなば、中学校のどぎ、シコタマ ゴシャガれだおだ」
(あの先生には、中学校の時に、本当に何度も怒られたものだ)

一度きりだが非常に厳しく、という場合もあるだろうが、こういう言い方は、繰り返し何度もされた者が口にすることが多いだろう。
【ゴシャグ】は「怒る」(受け止め方によるが「叱る」)という意味で、かなり認知度が高い語だ。
「たくさん」「多く」という意味の方言は少なくないが、「シコタマ」と同じような場面で使われるのは、【エダゲ】だろうか。
また【シパダゲ】という語も似た使い方をしていた。めったに使われなくなっている。 【シッタゲ】も近いが、あまり使った記憶がない。テレビ等でポピュラーになった印象がある。
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