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《37》オベダフリ

  • 執筆者の写真: 晴夫 沼澤
    晴夫 沼澤
  • 4 日前
  • 読了時間: 2分

 若い人にもまだまだ十分通用する方言は、結構ある。


 昨日のNHK地方局の夕方ニュース番組、「秋田弁で川柳」コーナーで取り上げられたコトバもそうだろうと思った。

 

【オベダフリ】…「知ったふり・知ったかぶり」を意味する。

 

「ンダガラ言ったべしゃあ、オガ オベダフリせば、皆がらヤダがられるど。」

(だから言ったじゃないか。あんまり知ったかぶりすると、みんなから嫌われるよ)

 

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 手元にある資料の多くに載っているが、『秋田のことば』(無明舎刊)には見出し語として載っていない。

【オべル】(知る。わかる)という形でも記されていないのは、単に「覚える」の訛りとしての捉えだろうか。

それにしてもこれだけポピュラーな語が載っていないのは…(見逃しか)。


『湯沢雄勝弁あれこれ』(イズミヤ出版)には「※知ったかぶりする人は「おべはがせ(博士)」という」と付記されている。


 自分ではその通りに使った記憶はなく、内輪でよく使っているのは、単に【オベ】という語である。

 

 テレビを見ながら、(最近少ないが、実際の諸会合の場でも)

「ああ、マダ、あのオベがぁ。しばらぐ 喋らせでおげ」

(ああ、またあの知ったかぶりかあ。しばらく(黙って)言わせておけ)

 

 ところで、オラホのコトバ「オベダフリ」を書きながら、私はある重大な結論に達した。それは…

 

 究極の「オメダフリ(オベ)」は、AIである。


 そうでしょ、AIは実は何も知らないのだから…。

 

 
 
 

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