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《25》ジュンブガスル&

  • 執筆者の写真: 晴夫 沼澤
    晴夫 沼澤
  • 3 分前
  • 読了時間: 1分

 過剰なモノ、コトが好まれない時代だ。

 

 昔は、山菜の取れる季節は毎日そればかり。またハタハタ最盛期などは多少調理を変えながらも、連日あの顔と目を合わせた。今となっては懐かしいばかり…。

 

 食生活は多彩になり、食卓ではこんなコトバはあまり使われなくなったかな。

 

 

【ジュンブガスル】…「あきあきする」「こりごりだ」「辟易してしまう」といった意味。

 県内では「ジュツプガスル」と発音・表記する地区も多いようである。


 宛字として「十分過」を示した本もあった(「秋田語の教科書」加藤隆久・著 三文社)

 意味は想像しやすいが、語源ははっきりしない。


 

「今日なば、朝まから、ビャタコイワラシカデばりで、ほんとえジュンブガシしたでぁ」

(今日は朝から、小さい子どもの面倒見ばかりで、ほんとうに大変であきあきしてしまった)

 

【ビャタコイ】は「小さい、小さな」を表す。人、動物、物体など汎用性は広い。

【カデ(テ)ル】は、「仲間に加える、入れる」と「子どもの相手をする(子守)」の二つの意味で使われる。

 


 それにしても世の中、いろいろジュンブガスルことはたくさん残っている。

 なかでも、離れている我々は我慢できるが、戦争・紛争の続く地域の人々はどうだろうな…と時々思いを馳せたい。

 
 
 

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